中欧を巡る旅(3)---ブダペスト
中欧を巡る旅(3)
日本から午前中の便でヨーロッパ入りすると、たいていの場合、その日の夕方に到着します。ということで、到着後は、何はともあれまずホテルに向かいます。
ホテルに荷物を置いたら、(ホテルは基本的には歩いて街中へ行けるような、便利なホテルをお勧めします)早速夕食を食べに行きましょう。ガイドブックに載っているようなお店でもよし、たまたま見つけたようなお店でもよし、あるいはホテルの人に聞くという手もあります。ともあれ、ハンガリーですと、「王のワインにして、ワインの王」であるトカイワインを試してみたいところです。甘口の貴腐ワインですが、濃厚なワインは、ルイ14世も嘘は言ってないな、と思えるはずです。他にも、グヤーシュやハレースレーなど煮込み系のスープも試してみたいところ。ともあれ、初日ですのであまり無理せず、さっさと寝るのが良いでしょう。
起きたら、1日ブダペストデーです。幾つかmust-visitはありますが、ブダ地区(ドナウ川を挟んで西側、山側がブダ地区です)の王宮の丘のエリアにあるマーチャーシュ教会(マタイ教会)は是非見たいところ。
ペスト地区では、聖イシュトヴァーン大聖堂、中央市場あたりも見ておきたいところですが、個人的なイチオシはヨーロッパ最大級のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)でしょうか。なお土曜日は休みです(安息日)、さらには冬期だと昼過ぎには閉まってしまうので、ご注意。
温泉もあります。男女別、水着、着用の有無などありますので、確認して。
さて、明日はウィーンに向かいます。早めにチケットを手配しておくのがいいなら、トラベルエージェンシーに行くか、ホテルで相談が良いかな。いきなり行っても、待てば購入できます。
中欧を巡る旅(2)
中欧を巡る旅、その2です。
とりあえず、こんな感じで旅程を立ててみましょう。条件としては;
という感じで。
関空からですと(成田からでも似たり寄ったりです)、オランダ経由(KLM)やドイツ経由(Lufthansa)、フィンランド経由(FinnAir)なんかがあります。今回は、フィンエアのヘルシンキ経由で行くことにしましょう。この便ですと、関空をおよそお昼の12時に、ヘルシンキのヴァンター空港を経由して、その日の夕方に到着することになります。
さて、どの都市から行くか、ですが、プラハかブダペストがいいと思います。ウィーンもいいのですが、プラハとブダペストの中間地点にウィーンはありますので、チェコのプラハか、ハンガリーのブダペストからヨーロッパ入りし、ウィーンを経由して、どちらかの都市から、例えば上記のようにフィンエアを使うなら、ヘルシンキ経由で帰国、ということになります。というわけで、今回はブダペストから入ります。
こんな風にしてみましょう;
2日目:ブダペスト満喫
3日目:電車でウィーンへ(3時間ほどでウィーンに着きます)
4日目:ウィーン満喫
6日目:プラハ満喫
8日目:日本到着
おお、見事に1週間になりました。それぞれの都市間は、鉄道で3、4時間ほどです。バスでも行けますが、鉄道の方がヨーロッパらしくていいと思います。ちなみに、ブダペストとウィーンの間にはスロバキアの首都であるブラティスラバがあります。もう一泊するのなら、ここで途中下車してブラティスラバで一泊もいいでしょう。ただしあまりブラティスラバは大きい都市ではないですし(人口は40万人ちょっとです。ちなみにこれは大阪の枚方市とほぼ一緒)、観光都市としては目玉がちょっと弱いのでスキップしてもいいでしょう。もし一泊してここからウィーンに行くのであれば、電車よりもドナウ川を上るのもいいと思います。これはなかなか面白いですよ。なお、この二つの街は世界で最も接近した首都同士だそうです。そんなこともあって、ウィーンから日帰りでブラティスラバへ行くというプランもありですね。
そんな感じで、次はブダペストのハイライトを見ていきたいと思います。
中欧を巡る旅(1)
「中欧」という言い方も、だいぶこなれてきた感があります。
こんなことをわざわざ言うのは、かつてはヨーロッパは「西」と「東」とに分かれており、これから挙げるチェコ(冷戦当時は「チェコスロバキア」でしたよ!)もハンガリーは「東」に、オーストリアは「西」に配属されていました。かのW. チャーチルの言うところの「鉄のカーテン」というやつがあったんですね。かつては。ちなみに、このカーテンはドナウ川を挟んでおり、おそらく簡単には下流へ、上流へと行けない場所でした。今はこんな感じ。
ま、昔話はいいとして、中欧諸国はほとんど直行便がないこともあって、メジャー度から言うと、やはり少しランクは下になっちゃいます。ビジネスとしても、かつてはハンガリーにスズキが率先して工場を作ったなんてこともありましたが、なかなかロンドン・パリ・オランダあたりの主要国の壁を崩せずにいます。しかし、ウィーンは言うまでもなく、ブダペストも、プラハも観光地としては一級です。街の魅力も、これまた一級品です。歴史も、文化も、愛も死もある、街です。
というわけで、今回は1週間の中欧の旅として、モデルツアーをやってみたいと思います。実際に、この旅程で旅をしたわけではありませんが、こんな感じで旅行できますよ、というのをシュミレートしてみたいと思います。
参考文献は、おなじみのこちら;
あ、これでもよかったな。
まっぷる ウィーン プラハ・ブダペスト (まっぷるマガジン)
- 作者: 昭文社旅行ガイドブック編集部
- 出版社/メーカー: 昭文社
- 発売日: 2016/08/09
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
どちらも電子書籍として購入できます。元の冊子をそのまま電子化させただけなので、最低でもiPad miniクラスでないと、読むのは辛いかも。
ちょっと関係ないですけど;
プロじゃない添乗員って、いったい何者なんだろう・・・資格は持っているけど*1、持ってるだけってことかしら・・・
魔法使いと行くのはちょっと楽しそうです(笑)
*1:総合旅程管理主任者という資格が海外旅行添乗員をする場合には必要になります
【フィリピン】マニラの世界遺産
フィリピンには、幾つかの教会が世界遺産として登録されています。これらは、1993年に登録されたもので、「フィリピンのバロック様式教会群」(Baroque Churches of the Philippines)と名称付けられています。
そのうち、首都マニラには、イントラムロスにサン・アグスチン教会(San Agustin Church)があります(つまり首都マニラ以外にも世界遺産に登録された教会はあるという事です)。
内部はこんな感じです。
バロックの教会らしく、なかなかに派手な感じですが、個人的には、ここだけではあまり惹かれることはありませんでした。ちなみに、フィリピンは、東南アジアというより、アジア地域では珍しいほぼカトリックの国の一つです。かつては「唯一の」だったのですが、現在ではもう一つ、ほぼカトリックの国が最近できましたので、この「唯一の」という文字が取れました。さて、どこの国でしょう?(答えは、ページの最後に)
この建物の隣には、博物館のような部分があり、実はこちらの方がメインでした。
入場料を払って、中に入ると、ちょっとしたお土産やさんがあって、まあ、こんなもんかな、という印象だったのですが、ここからが本番。さらに奥に入ると、少し暗くなった部屋に、今までここで働いていた司教たちの墓がずらっと並んでいました。この教会は16世紀からですので、500年以上になります。圧巻という印象でした。全く期待していなかっただけに、印象はかなり強かったです。
肝心の中の様子は、撮影禁止だったのか、もしくは暗すぎて撮影できないほどだったのかは覚えていませんけれど(後者の可能性が高いです。もしくは、フラッシュ禁止)、手元の記録には残っていませんが、非常に濃密な空気があり、圧倒されました。これに近い印象があったのは、日本の高野山です。特に、奥の院へのエリアはその濃密さに、空気の違いを感じました。まさに別世界だった印象がありました。
マニラに観光に行く、というのはおそらくそれほどメジャーではないかもしれません。重要などころですから働きに行くというのは多いと思われます。とはいえ、もし行かれたなら、見に行ってみる価値は十分にあると思います。非常に自由な雰囲気の教会を見てみるもの、これまた興味深いと思われます。
答え:「東ティモール」です。ここは、ポルトガルの影響が強く、今でもほぼ全ての国民がカトリックです。独立の際にも、教会のサポートが非常に強かった、ということもあったようです。
東海道を京都から江戸へ
「東海道を歩くガイドブック」はそこそこありますが、基本的には全部お江戸・日本橋がスタートなので、京都住まいのものとしては、面白くもなんともないです。
ですので、逆というか、京都(京師)からスタートするのが正しいと思っていますので、それの順番を書いておきます。
- 京師(京都府京都市)
- 大津宿(滋賀県大津市)
- 草津宿(滋賀県草津市)
- 石部宿(滋賀県湖南市)
- 水口宿(滋賀県甲賀市)
- 土山宿(滋賀県甲賀市)
- 坂乃下宿(三重県亀山市)
- 関宿(三重県亀山市)
- 亀山宿(三重県亀山市)
- 庄野宿(三重県鈴鹿市)
- 石薬師宿(三重県鈴鹿市)
- 四日市宿(三重県四日市市)
- 桑名宿(三重県桑名市)
- 宮宿(愛知県名古屋市熱田区)
- 鳴海宿(愛知県名古屋市緑区)
- 知鯉鮒宿(愛知県知立市)
- 岡崎宿(愛知県岡崎市)
- 藤川宿(愛知県岡崎市)
- 赤阪宿(愛知県豊川市)
- 御油宿(愛知県豊川市)
- 吉田宿(愛知県豊橋市)
- 二川宿(愛知県豊橋市)
- 白須賀宿(静岡県湖西市)
- 荒井宿(静岡県湖西市)
- 舞坂宿(静岡県浜松市)
- 浜松宿(静岡県浜松市)
- 見附宿(静岡県磐田市)
- 袋井宿(静岡県袋井市)
- 掛川宿(静岡県掛川市)
- 日坂宿(静岡県掛川市)
- 金谷宿(静岡県島田市)
- 嶋田宿(静岡県島田市)
- 藤枝宿(静岡県藤枝市)
- 岡部宿(静岡県藤枝市)
- 丸子宿(静岡県静岡市駿河区)
- 府中宿(静岡県静岡市葵区)
- 江尻宿(静岡県静岡市清水区)
- 興津宿(静岡県静岡市清水区)
- 由井宿(静岡県静岡市清水区)
- 蒲原宿(静岡県静岡市清水区)
- 吉原宿(静岡県富士市)
- 原宿(静岡県沼津市)
- 沼津宿(静岡県沼津市)
- 三島宿(静岡県三島市)
- 箱根宿(神奈川県足柄下郡箱根町)
- 小田原宿(神奈川県小田原市)
- 大磯宿(神奈川県中郡大磯町)
- 平塚宿(神奈川県平塚市)
- 藤沢宿(神奈川県藤沢市)
- 戸塚宿(神奈川県横浜市戸塚区)
- 保土ヶ谷宿(神奈川県横浜市保土ヶ谷区)
- 神奈川宿(神奈川県横浜市神奈川区)
- 川崎宿(神奈川県川崎市川崎区)
- 品川宿(東京都品川区)
- 日本橋(東京都中央区)
京都府が一箇所だけというのも、まあ当然といえば当然かもしれません。
ここでもやっぱり長い静岡県。53次中22箇所が静岡県にあります。仕方ありませんよね。 もっとも江戸時代では、「静岡県」ではなく「遠江・駿河・伊豆」の三県でしたが。面白いのは、「静岡市」がダントツに多いことでしょうか。これは、お隣の「清水市」と合併してしまったので、結果として多くなってしまったということもあると思います(区単位では、静岡市清水区が4つで最多)。
Kokocool3:かたぎ古香園
続いては、お茶の生産地を訪問します。
「かたぎ古香園」は「かたぎこうかえん」と読みます。「古香」で「こうか」と読むのもなかなか難しいですね・・・こちらは農薬を使わないお茶園、ということで、(日本ではあまりこの表現はされない気もしますが)いわゆる「ビオ」のお茶です。
朝宮茶 かたぎ古香園 30年以上農薬を一切使用せずに栽培しています。
こちらでは、試飲を中心に。
この辺りのお茶は、知名度を考えると、どうしても京都の宇治茶や静岡茶にはかないませんが、歴史はこちらの方があり、それゆえに、無農薬を生産の中心に据えて、かなり苦労があったようですが、軌道にも乗ったようで、目標は大きく、日本の「東方美人」を目指している、とのこと。
値段もそれほど高いわけではありません。
ただ、場所はちょっと行きにくいところにありますので、車で行くか、あるいは通信販売でお買い求めになるがよいでしょう。
Kokocool2:「叶匠壽庵」の「寿長生の郷」
ココクールツアー:南滋賀県をめぐる旅は「叶匠壽庵」の「寿長生の郷」から始まります。
前半は「かのう・しょうじゅあん」、後半は「すないのさと」と読みます。日本語は難しいな。これだけの固有名詞だと(少なくとも私は)なんだかさっぱりわかりませんでしたが、要するに和菓子のお店が出しているレストラン兼体験施設、といったところでしょうか。
で
なんですが、特に「叶匠壽庵」のサイトには、ここがいったいどんなところなのか、どんな歴史があるのか、誰が作ったのか、そういう情報がないので(もしくは、あるのかもしれませんが、見つけにくかったので)もっとはっきり「和菓子のお店です」とあった方がいい気がしました。
ちなみに、よくまとまっている自己紹介文としては、アップルのプレスリリースの最後に乗っている文章ですね。ともあれ、今回はこの「すないのさと」で和菓子作りの体験と昼食をとりました。
時期的には2月の終盤でしたので、ちょっと梅の季節には早かったようです。
まずは昼食です。「美山つづら弁当」ということで、こんな感じの内容でした。
上から見るとこんな感じです。この写真にはありませんが、もともと「つづら」と言いますか、カゴに入ったような形で出てきたのを食べやすいように、展開させたのが、この写真になります。
これにご飯とお吸い物がつきます。
あ、もちろんデザートも。
大変上品なお味で、特に言うこともない気もするのですが、これが今回のツアーの最初の食事、ということもあって、もう少し「滋賀県っぽさ」を期待していました。100%滋賀県で採れたもの、である必要はないと思いますが、あまり滋賀らしさが感じられない、というのも正直な感想です。名物「赤こんにゃく」があるので、滋賀(というより近江?)らしさは、もちろんあるのですが、お刺身などは、当然ですが滋賀県で採れたものではないです(ちなみに味は良かったです)。
このあたりの判断は、難しいところで、どこで獲れようが、滋賀のお店で出されたら、それで良い、それが滋賀のものであるという考えもありますし、いや、そうではなく、ちゃんと素材も滋賀のものを使うべきだ、という考え方もあり得ましょう。まあ美味しければ、どっちでもいいという考えでもいいと思いますが、しかし、今回のような場合、やはり、素材にも気を使って欲しいところであるというのが私見です。
続いて、和菓子作り体験をしました。
御多分に洩れず、和菓子作りなんか、初めての経験で、まったくうまくいきませんでした(笑)。ちょっと意外だったのは、実際に作る時に、少量の油を手につけて餅の滑りを良くするというテクニックが使われていたことですね。なんの油だったのかな?
こちらがその成果。ちなみに左下の丸っこいのは、一応「うぐいす」、二つある黄色い物体は、一応「ハスの花」のはずですが、パイナップルのキャンディーみたいになってますな・・・笑 こちらも味は、素材が良かったので美味しゅうございました(笑)
ここでちょっと時間を使い過ぎてしまったせいか、次のプログラムのお抹茶の時間が少し少なくなってしまったのは残念でした。
こちらが今回出されたお菓子です。
上品なお味で良かったです。
寿長生の郷は、食べ物は美味しいですし、季節がうまく合えば梅林もあり、自然も楽しめるところです。和菓子、というか「和」を中心として、食事なんかを楽しめる場所です。もちろん公共交通機関でも行くことができますが、自家用車があった方がかなり便利ですね。ただ、上にも書きましたが、それほど滋賀らしさというのを感じるということはない気もします。もっとも、このことを全面に押し出しているというコンセプトの場所でもないので、そこまで要求するのは酷かな、とも思いました。
ガイドというか、案内をしていただいた方は、雄弁というか、色々語ってくれましたが、正直、ちょっと喋りすぎと感じました。そういうのが好きな方もいるのかもしれませんが、私の好みではありませんでした。