シリア旅行(9)24th Aug. アレッポ〜シメオンの教会跡
9日目、水曜日になりました。
アレッポ(Aleppo)にはアルメニア人街がありますので、ちょっと他のメンバーとは別行動することにして、こちらを少し歩いてみることにしました。
中には入りませんでしたが、アルメニア使徒教会です。
もう少しアレッポの街を歩いてみたいと思います。
迷い迷いながらアレッポ城にたどり着きました。
ここの近くにあるカフェで一休み。
その後は、スークを回りました。
わたしは、このようなおみやげ屋さんでの客引きが苦手です。ましてや、日本語で声をかけてくるような店はどうしても好きになれません。このような店がどれも「あやしい」とか「ぼったくる」とか、そういうことはないようですけれど、私はダメです。購買意欲が失せます。時々妙な日本語も、どうも好きになれません。教えた方は親切心なんでしょうけれど、私はダメです。そういうのが、好きな人もいるので、構わないとおもいますけれど。
ですので、アレッポといえば、石鹸なのですが、私は購入しませんでした。
その後は、今回のシリアでの、個人的ナンバーワンヒットである「柱頭のシメオンの教会跡」こと、カラート=サマーン(Qala'at Samaan)です。
まず、昼食です。
これは、中にほうれん草が入っています。正確になんという名前なのかわかりませんが、日本人にも食べやすいおいしいパンでした。
さて、食後は遺跡へと向かいます。
柱頭のシメオンは、昔、厳しい修行がしたくて柱に登り、そこで36年だか過ごしたそうです。
寝たり起きたり、お祈りとか聖書読んだりとかは、まあ、特に問題もなさそうですが、トイレとかどうしたんでしょうね。食事は、運んでくれたそうですが、爪を切ったり髪を切ったり、そういうのとかもこっそり気になります。
そして、さらにすごいのがそのシメオンを記念して、当時世界最大級の教会を作ってしまった、ということです。
こう言っちゃナンですけれど、宗教を本気で実践する人の中には、ときどきこのような不思議な人がでてきます。このシメオンも、そんな人の一人でしょう。そのうち、こういう人ばっかり集めた本も出したらおもしろいですね。ちなみに、インドには髪の毛を伸ばして、ウン10年とか、爪を伸ばしてウン10年とか、(どっちか忘れましたが)手を挙げたままウン10年とか実践している人がいたりするようです。こういうのって、あほらしい、やってられるか、と思いますけれど、やった人にしか絶対にわからない何かがあるとは思います。言うまでもなく、日本にも千日回峰行を二回もやった方がおられますから(1000年を超える比叡山の歴史の中でも3人しかいないのです。カトリックの伝統における「聖人」の数と比べてみるとその凄まじさが分かります)。
手を挙げることそのものはさほど苦労はありませんけれど、それを10年間、もしくは20年間続ける、ということは一体どういうことなんでしょう。それは、その人にしかわからない世界なのでしょう。あるいは、続けるということの困難さを示しているのかもしれません。
インドがすごいのは、こういう人が今でもいる(らしい)、ということだと思います。
そのあとは、一路ダマスカスへもどります。
途中で、行きにも寄ったサービスエリアで晩ご飯をいただきました。
今回の旅のガイドとコーディネートをしてくれたイブラヒーム先生、並びに今回の小旅行の運転手(後ろ側の方)です。熱心に語っているのは、コーヒー占いについてです。このコーヒー(カフワと向こうでは言います)は、欧米や日本では「トルココーヒー」として知られているもので、エスプレッソサイズのカップで飲みます。酸味があって、普段日本で飲むものとはかなり違いますが、これもまた非常においしい。京都ですと、三条にあるトルコ料理のイスタンブールサライで飲むことができます。日本でももっと普及してほしいものです。シアトル系のコーヒーもいいのですけれどね。
<つづく>