シリア旅行を振り返りつつ
2005年の夏にシリアを大学の研修旅行で旅行していました。
もう、8年も前のことなので、忘れていることも多いのですが、撮った写真を見返してみて、再発見をするようなところもあり、せっかくですので加筆と写真を少し加えて、とりあえずは「平和」だった頃のシリアの様子を載せています。
2013年では、同じルートを辿ったら一体どれくらい変わってしまっているのか、見てみたいような、見てみたくないような、なんとも複雑な気分です。
写真にたまたま写っているような、一人一人は、今どうなってしまっているのか、生きているのか、死んでいるのか、殺されてしまったのか、生き延びてどこか別の土地で生活を送っているのか。
シリアの数千年の歴史、それはイスラームはもちろんのこと、キリスト教や、ユダヤ教よりも古い歴史の土地からすれば、そこを舞台とした戦争なり紛争なり内戦も歴史の一部なのかもしれませんが、ある人にとっては人生のすべてであるわけです。
ダマスカスもアレッポもマアルーラも、2013年の今は、もはや2005年夏の姿を残してはいないでしょう。何気なく撮影しておいた写真の一枚一枚が、なんともやりきれない、悲しみの記録になってしまうとは思いもしませんでした。あまりにも悲しいことですが、これが現実です。
それでも、私は、また再び、気軽にあの土地を再訪し、甘い紅茶をいただきながら熱い風を全身に受けたいものです。
シリアもまた、日本と同様に、春が美しい国だそうです。