シリア旅行(11)26th Aug. バグダッドカフェとパルミラの遺跡
11日目。実質的な最終日になりました。
今日は、パルミナの遺跡へ向かいます。
朝がちょっと早かったので、バスの中でしばし眠りにつきます。
休憩を途中でとったのですが、その場所の名前がすばらしい。
バグダッドカフェなんですよ。
映画の方は、どっか新大陸の方でドイツ人が来てたりしましたけれど、こっちはほんもののバグダッドに限りなく近いカフェです。そして、まわりは砂漠。青い空。人の住んでいる気配、まるでなしです。
まだ午前中なので日差しもそれほどきつくなく、なにか別天地に来た気分です。もちろん、暑いのですが、からっとしていて、暑さを感じさせません。周りを見渡しても、なにやら世捨て人のようなおじさんが二、三人いるくらいで、ほんとに現実感がありませんでした。「この世のものとは思えない」という言い方は、ちょっと手垢にまみれた表現かもしれませんけれど、そんな感じです。わたしのなかでは、この場所が、間違いなく今回の旅のハイライトでした。
バグダッド。この町の名前がこんなに美しく響くとは思っても見ませんでした。この砂漠で、この名前を聞くと、そこが危険な場所であるということも忘れて、行ってみたくなりました。わたしたちは、「戦渦の」「危険な」バグダッドしかしりません。しかし、ここで出合ったバグダッドという名前はロマンにあふれた街です。Calling youという歌は、この町が私たちを呼んでいるのではないか、そんな風にも想像したくなります。いつかこの町にも、Apple Storeがオープンして、Arabic Hospitalityにあふれたジーニアスバーが開かれんことを。
あまりにも、このバグダッドカフェが素敵だったので、どうしても遺跡の方は点が辛くなってしまいます。
しかし、このパルミラの遺跡こそ「シリア旅行のハイライト」(バグダッドカフェにあった「旅のノート」より)らしいので、暑さにもめげず、見てきました。
パルミラは、Palmyraと書きます。まずは、エラベール家の塔墓。
やはり、ローマ帝国の影響をたっぷり受けています。
↓こんなふうにラクダに乗せてくれるサービスもありました(当然有料でした)。
それにしても、全盛期はどのようなものであったのか、想像は膨らみます。
いい意味でも、悪い意味でも、そのままという印象です。その辺を掘ったら、モザイクでも出てきそうな勢いです。
こういう遺跡をどのように保存するかというのは、なかなか難しいところです。この遺跡は、言い方は適切ではないかもしれませんけれど、「ほったらかしにしてもそのままの状態で残っちゃっているので、そのままにした」という感じです。
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こんな映画もありましたw
<つづく>