便利さか安全性か
先日(2月3日)付けで、日本航空(以下JAL)から、こんな案内がでていました。
JAL - JALマイレージバンク特典「Amazonギフト券への交換サービス」の一時停止ならびに、JMBパスワード変更のお願い
要するに、マイレージを不正に使われてしまったので、安全のためパスワードを変更して下さい、ということなのですが・・・
JALマイレージバンクの不正ログイン、セキュリティと利便性のバランスが問題に? - ITmedia エンタープライズ
JALのパスワードは数字だけの6桁なので、これでは安全性に問題がある、ということなのです。たしかに、安全性を考えると、6桁そして数字だけというのは、決して安全とはいえないと思います。それはそれで正しいのですが、便利さを考えると、それほど悪いというわけではありません。
あちこちで指摘されているとおり、全日空(ANA)は4桁コード。某ヨーロッパの大手航空会社で空組の会社も4桁、星の方は5桁です。つまり、JALは、どちらかというとマシな方なのです。
世界中のATMも4桁ですし、今回は極めて運が悪かった、と結論付けちゃうのか。模範解答としては(実際するかどうかは別にして)「もうちょっと強化することについては、検討します」というべきでしょう。どうせ、ほとんどに人はこの話なんてすぐ忘れちゃうし。
もし、根本的に問題解決するのであれば、パスワードをいじるのではなく、やたらたくさんある「特典」をやめちゃうことだと思います。そうすれば、そもそもマイレージを不正に使おうということにはなりませんから・・・
写真は伊丹空港(ITM)のJAL。日本を代表する航空会社なのですから、世界中の人に支持されるキャリアになってほしいものです。