Travel Note

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関空雑記(16)Japanese Only?

まずはこの写真を見ていただきたい。

Japanese only ?

まあ、どこにでもあるレストランのサンプルなのですが、実は「どこにでもある」という訳ではなく、この写真は、なんと関空で撮った写真なのです。言うまでもありませんが、関空は、「関西国際空港」の略です。

 

この写真で一体何が問題か、というのは普通の日本人は分からないと思いますが、見て分かる通り、日本語でしか書かれていません。値段は分かるかと思いますが、それ以外は分からない、ということになります。これは、決してほめられたことではありません。よく中華系のレストランであるように、番号が表記されていれば、「1番をください」といえば(あるいは指差せば)OKということになりますが、この方式だとちょっと難しいでしょう。

 

もちろん、店員さんが日本語はもちろんのこと、英語も多分韓国語も中国語も出来る人をそろえているのではないかと期待しますが、たぶんそれはないと思われます。

 

もし、日本語がわからない人が、ここで食事をしたいという場合は、どうしたらよいでしょうか。勇敢にそれでも中に入るという人もいるでしょうけれど、少なくとも英語で表記されているレストランの方に行く、という可能性も高いと思われます。

 

いつぞや、Japanese Onlyという垂れ幕がかかったサッカー場がありました(この時は「日本人のみ=外国人お断り」という意味)が、ここでは、日本語でしか表記しないことで、国際空港にもかかわらず、日本語がわかる人しか相手にしていないということをしている訳です。そういえば、日本人でないと入学できない料理専門学校なんてのもありましたね。

 

もちろん、こんなところばかりではなく、東アジアで必要な四カ国語、すなわち日本語・英語・韓国語・中国語をすべて表記していあるお店もあります。この店はがんこです。

お造り膳

 日本のすべての食堂で英語・中国語・韓国語等々の多言語表記が必要であるとは全く思いませんけれど、東アジアにある空港が、国際空港と名乗るのであれば、せめて、これくらいはしてほしいものです。

 

「がんこ」の挑戦―抜きん出たおもてなしを創り出す

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