Travel Note

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アフリカはそれなりに遠く

メリークリスマス!
 
ということで、アフリカのエチオピア正教では1月7日がクリスマスでした。
 
「年明けのクリスマス」というのは、日本にいるとなかなか実感できませんが、当然ですが日本においても、いわゆる正教と呼ばれるグループのキリスト教では、クリスマスは1月7日に祝うものです。(この辺りの暦の話は、なかなか面白いのですが、ちょっとややこしいのでまた日を改めて)
 
エチオピアは、アフリカ大陸の中ではエジプトの、しばしば「コプト教徒」と言われるグループと並んで、古くからキリスト教を信仰している国の一つです。割合からすると、エチオピアの方が多いはずです。
 
それにしても、東洋のはずれにある島国の住人からするとアフリカはなかなか遠いのが現状です。地理的にも近いとは言えませんし、さらに心理的にもあまり近さはなく、歴史的にもそれほど関わりが大きいわけでもありません。日本に住んでいたら、小学校のクラスに、中学校の部活に、高校の時の塾にアフリカ出身の友達や先生がいたことは、ほぼ100%ないと思います。例えば、エチオピアに住んでいる日本人は300人もいません(2013年)。
 
それにしても、自戒を込めてなのですが、私たちも、ついつい「アフリカ」とひとまとめに扱ってしまいます。冷静に考えれば、こんな扱いはあまりにも乱暴なのは説明するまでもないはずです。日本は、「アジア」の国の一つですが、これがある程度共通した文化圏を意味するものでは全くなく、せいぜい欧米(これもなんと大雑把な枠組みなのか!)の植民地の対象という程度でしかありません。たとえば日本・韓国・北朝鮮・中国あたりは、それなりに文化的な共通基盤を持っていますが、これがインドあたりが出てくると、「なんとなく一緒」といった文化的皮膚感覚の共通性は、持ちにくいと思います。
 
しかしながら、さすがに直行便はほとんどないものの、いったんどこかを経由すれば、日本からも容易に、例えばエチオピアに行くことができます。ついでながら言いますと、エチオピア航空ANAと同じ「星組」ことスターアライアンスのメンバーであり、かなり早い段階で787を導入しています。これはANAJALについでの世界で3番目の導入会社ということになります。また、先ほど「直行便はほとんどない」と書きましたが、その唯一の例外がエチオピア航空で、コードシェアにより2015年より、成田とアジスアベバの直行便を出しています(ただし香港経由)。
 
まあともあれ、行ってみないと始まりません。
 
でも、やっぱりちょっと遠いですね。
エチオピア駐在見聞録

エチオピア駐在見聞録