【フィリピン】マニラの世界遺産
フィリピンには、幾つかの教会が世界遺産として登録されています。これらは、1993年に登録されたもので、「フィリピンのバロック様式教会群」(Baroque Churches of the Philippines)と名称付けられています。
そのうち、首都マニラには、イントラムロスにサン・アグスチン教会(San Agustin Church)があります(つまり首都マニラ以外にも世界遺産に登録された教会はあるという事です)。
内部はこんな感じです。
バロックの教会らしく、なかなかに派手な感じですが、個人的には、ここだけではあまり惹かれることはありませんでした。ちなみに、フィリピンは、東南アジアというより、アジア地域では珍しいほぼカトリックの国の一つです。かつては「唯一の」だったのですが、現在ではもう一つ、ほぼカトリックの国が最近できましたので、この「唯一の」という文字が取れました。さて、どこの国でしょう?(答えは、ページの最後に)
この建物の隣には、博物館のような部分があり、実はこちらの方がメインでした。
入場料を払って、中に入ると、ちょっとしたお土産やさんがあって、まあ、こんなもんかな、という印象だったのですが、ここからが本番。さらに奥に入ると、少し暗くなった部屋に、今までここで働いていた司教たちの墓がずらっと並んでいました。この教会は16世紀からですので、500年以上になります。圧巻という印象でした。全く期待していなかっただけに、印象はかなり強かったです。
肝心の中の様子は、撮影禁止だったのか、もしくは暗すぎて撮影できないほどだったのかは覚えていませんけれど(後者の可能性が高いです。もしくは、フラッシュ禁止)、手元の記録には残っていませんが、非常に濃密な空気があり、圧倒されました。これに近い印象があったのは、日本の高野山です。特に、奥の院へのエリアはその濃密さに、空気の違いを感じました。まさに別世界だった印象がありました。
マニラに観光に行く、というのはおそらくそれほどメジャーではないかもしれません。重要などころですから働きに行くというのは多いと思われます。とはいえ、もし行かれたなら、見に行ってみる価値は十分にあると思います。非常に自由な雰囲気の教会を見てみるもの、これまた興味深いと思われます。
答え:「東ティモール」です。ここは、ポルトガルの影響が強く、今でもほぼ全ての国民がカトリックです。独立の際にも、教会のサポートが非常に強かった、ということもあったようです。