バークレーに行ってきました(3)
UCバークレー校にも行ってみました。
- 現在(2013年)まで70人以上のノーベル賞受賞者
- スタンフォード大学とはライバル関係
- 現在、世界の公立大学においてランキング第1位(ハーバード大学は私立)
- モットーは "Fiat lux"(そこに光あれ / Let There Be Light)
- 出身選手が100以上のオリンピックメダルを獲得
- 本校の科学者が米国の原水爆開発に大きく貢献
- 他の米国一流大学の学生より、革新的かつリベラルで信仰心が薄い
- 全米の州立大学の中で最も入学審査が厳しく最難関
- 大多数がアジア系か白人、黒人やラテン系(中南米系)の学生が極端に少ない
- アジア系学生数は年々増加、2006年の新入生に占める割合で46%
- 1958年に「日本研究センター」を設置し、バークレー日本賞を創設
- 映画「卒業」(原題 : The Graduate 主演 : ダスティン・ホフマン)の舞台
- 2007年に、William and Flora Hewlett 財団から$113M(約130億円)の寄付を受理
- 孫正義の母校(経済学部)
分かりやすく言ってしまうと「すげー!!」という感じですが、キャンパスも非常に美しい。
右にそびえ立つ印象的な建物は、Sather Towerというそうです。
実は、バークレー校も、いわゆる「坂の上の大学」といいますか、駅から歩いて、例えば図書館に着くまでそこそこ歩きます(韓国ソウルの延世大学とよく似た感じです)。もっとも、日本のように「駅から歩いて通学する」という学生は、少なくとも日本と比べると、格段に少ないと思います。日本の大学の(いい所もありますが)最大の欠点の一つは、住環境が劣悪ということでしょう。大学から徒歩五分に格安の寮があれば、日本の大学ランキングはずいぶんと改善されるはずです。日本は、学生運動の悪夢?トラウマ?があるせいか、学部は増やしても寮を増やすことには極めて消極的です。日本ですと、通学するのに、一日5時間を費やす学生がいるというのは、決して望ましいことだとは思わないのですが。
構内にはリスもいます。
訪問したときは、すでに夏休みだったせいか、学生の姿はちらほら、という感じでした。それでも、上で拾ってきた記事のように、アジア系の学生が多かった印象があります。もちろん、それだけではないので、世界各地からここに来ているというのが実感としてわかります。
学生の活動も、そのリベラルな学風も手伝ってか、非常に活発だそうです。
アメリカの大学に足を踏み入れたのは今回が初めてでした。日本の大学とも、ヨーロッパの大学とも違う雰囲気で、こういうところで勉強ができるというのは幸せなことなのだろうと思いますし、比べるのもどうかという気もしますが、Alma Materとでは、全然かなわないなぁと率直に思いました(これは日本の大学では感じ得なかったことです)。と、同時に、ここの大学院出身の先生が、我がAlma Materを、バークレーのように世界中から人々が集まってくるような場所にしたいと、ぽろっとある講演のなかでつぶやいたのが非常に印象的であったのを思い出しました。
ネットで講義を配信したりすることが増えていますし(わたしもその手助けをしていました)、世界中のどこにいても、講義を受けることは可能ですけれど、その場で雰囲気を味わい、風を感じ、人々の息遣いを楽しみながら、知を学ぶことほど楽しいことはないはずです。
サンフランシスコまできたら、特に大学生は、ぜひバークレー校まで足を伸ばしてほしいものです。
<つづく>